黄色の日常

だいたい楽しい

演出が美しすぎて失恋した

※アリーナツアーのネタバレを含みます

 

とても大好きなアーティストがいる

L'Arc~en~Cielのリーダーでベーシストのtetsuya(teっちゃん)だ

 

私がL'Arc~en~Cielと出会ったのはいつだったかなんて思い出せない

いつの間にかみんなが知ってるアーティストだったからだ

小学生の頃同じアパートに住んでいたひとつ下の友だちにhydeは私のだから取らないでねと言われたことをいつまでも覚えている

hydeは取っちゃだめってその時思ったことも

それから中学生になりラルクの活動が止まってすっかり忘れてしまって高校生になった

私は放送部に入りお昼の校内放送でかける音楽のためにネットでいろんな音楽を試聴してはレンタルしていた

中でも一番見ていたのがSony MusicのHPだった

 

 

2004年の3月3日

この日期末テストで早く学校も終わり家に帰ってパソコンを立ち上げソニミュのHPを開いた

するとその日ソニミュのHPをL'Arc~en~Cielがジャックしていた

当時ソニミュはリリースに合わせてアーティストがサイトジャックして24時間(たまに36とか48時間の時もある)MVのフル試聴というものをやっていた

その人"瞳の住人"のリリース日だったこともありサイトジャックしていたのだ

再生ボタンを押して瞳の住人のMVを見て曲の美しさに心を奪われそれから何時間もただ瞳の住人だけを聴いた

そしてCDを買いに行った

初めて買ったL'Arc~en~CielのCDだった

そのままアルバム"SMILE"の予約をした

学校帰りにラルクが表紙のB-PASSを買った

初めての音楽誌だ

この日が無かったら今の自分は無かったと思う

ラルクキューンレコードアジカン→いろんなバンド

という音楽の広げ方をした人間なので

そんなこんなで初めての音楽誌でメンバー4人の名前をしっかり認識した

そしてこの人が好きだ!と思ったのがteっちゃんだった

それからずっとテツヲタである

 

2007年11月その日はやってきた

私はその日専門学校の球技大会がありクラスの点呼を取ったりしなければいけない関係で少し早く起きなければいけなかった

当時の私は起きたらまずmixiを開きコミュの更新をざーっと見て新しい情報が出てないか確認することから始まっていた

少し早く起きるだけでよかったのだかめちゃくちゃ早く目が覚めた

そしてそのニュースを確認したのだ

teっちゃんが結婚するというニュースを

ガラケーでは情報が上手く手に入らなくてとにかくパソコンを立ち上げなければとまだ日も昇らない暗い中パソコンを立ち上げた(家族が寝てる部屋にしかパソコンが無かったので電気はまだつけられなかった)

パソコンの所に行くだけで足をテーブルにぶつけたりしたし震える指では検索窓に上手く検索ワードを打ち込めずにやたら時間がかかった

そして酒井彩名と結婚するということを知ったのだ

16歳差とかそんなのどうでもよかった

彼女が過去ブログでラルクのライブに行っているのは知っていたりほんとにたくさん理由があって受け入れることができなかった

リア恋とかではない

でもどうしても受け入れられなかった

そして荒れた

それはもうわかりやすく荒れた

ドッジボールとかやってらんないんだけど!!!!ってなった

今はそれどころじゃないと

私は11月16日生まれなんだけどその年の16日は金曜日でアルバムリリースを控えてMステ、MUSIC JAPAN、MUSIC FIGHTERと誕生日にたくさん番組に出ることが決まっていて

お祝いだー!やったー!!!!!と思っていた

それがもう一気に地獄だ…となった

あまりにmixiで荒れるので友達から私のつぶやきや日記で埋まって他の人がわからなくなってるから落ち着いてほしいと冷静に注意されたりした

ドルヲタが自分の担当、推しの熱愛で荒れる光景をたびたび見るがそれに関して落ち着けよとは思わない

なぜならば経験者だからわかるのだその気持ちが

ただ、そこで離れていく人の気持ちは正直わからない

なぜならば私はそれでもずっとteっちゃんのことが好きだからだ

とにかくその日から私は荒れた

たくさんのメディアで取り上げられるようになって一段と荒れた

アッコにおまかせで和田アキ子が(奥さんと同じ事務所)

tetsuさんですっけ?よく存じ上げませんけど

みたいなことを言ってるのを見てからこのクソババア!って思ってもともと好きじゃなかったけどもっと好きじゃなくなった

そして数日後の授業中ソロの公式ページで公式にメッセージが出た

2人のアー写的なものも添えられて

正直今でも結婚報告のために2人のロゴまで作ってアー写みたいな写真まで撮って報告する必要ある?って思ってるけどインスタで結婚報告する芸能人の元祖なのかもれない

授業そっちのけで携帯いじってその写真を見てその日も落ち込んだ

授業後クラスの子たちにどうしたの?と聞かれいちいち説明するのも面倒だったのでそのまま携帯を渡した

クラスのみんなの反応は”え、かっこいい”だった

”そんなのとっくに知ってる”って返した

そしてプロポーズの話で車で瞳の住人が流れてる時虹が出て(L'Arc~en~Cielはフランス語で虹)そのタイミングでプロポーズしたことが語られると私は瞳の住人を聴くことができなくなってしまった

私にとってとても大切な曲である瞳の住人

 

teっちゃんのことはもちろんラルクのことがとにかく好きだからライブには行き続けた

ただ、ライブで瞳の住人やったらどうしよう私はどうなるんだろうと思いながらライブに参加していた

そしてteっちゃんは毎ツアー体調を壊していて点滴を打ってステージに立つことも少なくなかった

 

しばらくするとアヤナチュールのCMソングにソロ曲の魔法の言葉が使われることが発表された

奥さんがプロデュースしたウェディングドレスのCMで流れる”君が傍にいればいい ふたりなら何も怖くない”というフレーズを当然受け入れられることも無くこの曲が収録されたアルバムを買うことはできなかった(今はいろいろあって持っています)

 

そして哲学2。が発売された

そこには結婚報道のことが書かれていた

本当はファンに最初に伝えたかった事

30代後半でついに結婚する相手が見つかって祝福してもらえると思っていたこと

だけどバッシングがすごかったこと

報告する順番が違ったことでファンを裏切ったような感じになってしまったこと

そして

 

 

ファンが怖かった

 

 

ということ

自分のことなんて見たくないかもしれなくて申し訳ないと思ってステージに立っていたこと

精神がボロボロになって何度か倒れて点滴打ってステージに立っていたこと

 

体調崩してる話を聞くたびにteっちゃん大丈夫かなって思っていたけど原因が自分にあることを知ってしまって私はどうしたらいいのかわからなくなってしまった

このままファンを続けてはいけないと思った

それでもラルクが、楽曲が好きだった

ベースを弾くteっちゃんのことが好きだった

変わらなければと思って時間もたっているし受け入れる努力をしようと思った

奥さんのことは100%は受け入れられなかったけど最初に報道があった時のように荒れることは減っていた

奥さんのブログのアメンバー限定記事読んではショックを受けつつも子どものことなんかを成長している、かわいいなと思えるようになった

瞳の住人を生で聴く機会もあった

いろんな感情で泣いた

アリーナツアー前に更新されたお正月のブログも見た

私は特別見ないで、知らないでと言われない限りはセトリ等のネタバレは調べて行くタイプで今回のツアーで瞳の住人をやっていることは知っていた

だから心の準備をしてライブに行った

そして瞳の住人を聴いた

あまりにも美しい演出に涙が止まらなかった

ほんとうに美しくて楽曲の美しさを何倍も倍増させていた

そして私は”あ、失恋した”と感じた

”どんな時も照らしてるあの太陽”がこの人にはいてそれは私ではなくて奥さんとかあのかわいい子ども達とか家族なんだって思った

もう受け入れる心しかなかった

時間はかかったけれど今はとてもすっきりしている

やっと私失恋できたんだ

リア恋ではないと書いたけど失恋したって感じたってことはリア恋だったのかもしれない

私にとって瞳の住人は今までもこれからも大切な曲です

ありがとう